武者小路 実篤  Saneatsu MUSHAKOJI  1885~1976

明治18年(1885)5月12日東京生まれ。子爵・武者小路家の八男。無車と号す。学習院高等科を卒業、東京大学文学部を中退。明治43年志賀直哉、有島武郎らと『白樺』を創刊、白樺派の代表作家として活躍。それまでの暗い自然主義を打ち破り、新しい理想主義を掲げて、文学史上大きな役割を演じる。大正7年にはその主張を実践するため、宮崎県児湯郡木城村に「新しき村」を作るが、現実にあわず失敗する。大正12年頃より画作を始め、昭和6年油彩画による個展を室内社で開催。昭和7年国画会会員。戦後は同人誌『心』を創刊。昭和26年文化勲章受章、翌27年日本芸術院会員。昭和51年(1976)4月9日東京で歿、90歳。昭和60年10月調布市武者小路実篤記念館が開館。

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